まごわやさしい

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 どんな食べ物が身体に良いのでしょうか?よく聞かれます。

それは、ズバリ ・・・ 発芽玄米食に、“まごわやさしい” です。

 発芽玄米から白米に精米すると、たくさんの栄養素が失われます。

 白米になると、ビタミンもミネラルもずいぶん減ってしまうことがわかります。

 明治27年、日清戦争が起こりました。陸軍では戦死者が977人出ました。ところが脚気で死亡した人はなんと4064人。陸軍においては戦死者の4倍以上の人が脚気で亡くなっているのです。10年後の日露戦争になるとさらに悲惨なあり様で、陸軍総兵力約100万人中約25万人が脚気に罹り27,800人の尊い命が脚気で亡くなっているのです。

 これに対して海軍は、日清戦争での脚気による死亡者は0名。日露戦争の時もわずかに3名でした。

 これはいったいどういう事なのでしょう。陸軍の軍医、森林太郎氏(森鴎外)は脚気の原因は細菌によるものとして、その菌を探していました。いつになっても見つかりません。10年経っても菌は見つからず、とうとう日露戦争が勃発してしまったため、悲惨な事態になってしまったのです。ところが海軍では、軍医の高木兼寛氏が脚気は白米によるものではないだろうか?と考えていました。日清戦争からさかのぼること11年の明治16年、海軍の“龍驤(りゅうじょう)”という軍艦が二百日余りの航海をした際、378名中169名が脚気に侵され23名が死亡したのです。この時高木兼寛氏は脚気は食事によるもの・・・しかも白米によるものではないかと考え、食事を変えて“筑波”という軍艦で試験航海を実施したのです。結果を知らす“筑波”の艦長から届いた電信には「ビヤウシヤ 一ニンモナシ アンシンアレ」と書かれていました。

 当時、高木兼寛氏は、脚気は食物の中の炭素と窒素の比率が問題だと考えていました。もちろんそれは間違っていますが、食事を変えることで病気が治ると考えた彼の優れた洞察力には敬服せざるを得ません。鈴木梅太郎氏によって米ぬかからオリザニン(ビタミンB1)が発見されたのは、それから27年も後のことなのですから。

 明治時代ならいざ知らず、平成の世の中・・・飽食時代と言われる現在で不足する栄養素なんて無いと思われる方も多いのではないでしょうか。しかし今私たちの周りにあるものは精製されている物が多く、私たちはおいしいところだけ食べているのではありませんか?お米は白米、小麦粉も真っ白、砂糖も白砂糖、油も搾った油はあまり売られていなくてほとんどが溶剤抽出によるもの、油に菜種などの香りが残っているでしょうか?

 話を元に戻しますが、玄米は上の図でも明らかなように多くのビタミン・ミネラルを含んでいます。しかも言うまでもありませんが、“天然”です。“天然”のビタミン・ミネラルを捨てて、“化学合成”のビタミンや“試薬”のようなミネラルの入った薬やサプリメントを買って飲むなんて、なんて愚かな事だとは思いませんか?「米」に「白」と書くと「粕」(かす)という字になります。辞書を引いてみると良いところを取り去った残りのもの。また、役にたたないだめなもの。」とありました。

 だから基本は玄米食なのです。ただ玄米にも注意が必要です。「玄米なら何でも良い。」というわけにはいきません。なぜなら玄米には農薬が付いていることが多いからです。

 そこで“無農薬”の発芽玄米をお勧めします。そして、次へ